- 2024年3月8日
- M&A
運送業M&Aについて~Vol.1 「事業承継とは?」~
「事業承継」は、多くの経営者さまにとって「最初で最後であり、最大となり得る経営課題」です。また、「事業承継」は、少なくとも5~10年の引継ぎ期間が必要となり、早期に着手することが求められています。
今回は、「事業承継」の基本を解説します。
事業承継の構成要素
- ・経営権を引き継ぐ「人(経営)」の承継
- ・自社株式・事業用資産、 債権や債務など「資産」の承継
- ・経営理念や取引先との人脈、技術・技能といった「知的資産」の承継
後継者教育を進めながら、3要素の承継を計画的に進める必要があります。しかし、事業承継をスムーズに進めるためには、自社株式の取得に伴う相続税や贈与税の負担、経営権の分散リスク、事業承継後の資金繰りなど、さまざまな課題に対応していくことが求められます。
事業承継の方法
- ・親族承継 =現経営者の子をはじめとした親族に承継
- ・従業員承継=「親族以外」の従業員に承継(MBO、EBO)
- ・第三者承継=社外の第三者(企業や創業希望者等)へ株式譲渡や事業譲渡により承継(外部招聘、M&A)
- 1.親族承継
- 心情面や、長期間の準備期間確保がしやすい、相続等による財産・株式の後継者移転が可能といった背景から所有と経営の一体的な承継が期待できる
- 2.従業員承継
- ・経営者能力のある人材を見極めて承継することができる
- ・長期間働いてきた従業員であれば経営方針等の一貫性を期待できる
- 3.第三者承継とは
- ・親族や社内に適任者がいない場合でも広く候補者を求めることができる
- ・現経営者は会社売却の利益を得ることができる
「経営者は孤独」と言われるように、事業承継など重要な経営課題であればあるほど、なかなか周囲の方へ相談できず、ひとりで悩みを抱えている経営者さまが多いと思います。
LINKは、事業承継をはじめとする経営課題の解決するため、『Tsu.Na.Go!』#275 を展開して参ります。
M.T