- 2024年3月30日
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<物流2024年問題>改善基準告示 2024年4月1日から適用される内容を再確認
物流業界における2024年問題の本格化を目の前にして、運送会社で働くトラックドライバーの働き方がどのように変わるのか?
物流業界における2024年問題とは、2024年4月1日からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されていることです。
そのため、2024年4月1日を目の前にして、「改正改善基準告示」の内容をあらためて確認しておきましょう。
- トラックドライバーに関わる主な時間
- 【1年の拘束時間】
- <改正後>原則:3,300時間(最大:3,400時間)
- <改正前> 3,516時間
- 【1か月の拘束時間】
- <改正後>原則:284時間(最大:310時間)
- <改正前>原則:293時間(最大:320時間)
- 【1日の拘束時間】
- <改正後>原則13時間以内(上限15時間、14時間超は週2回まで)
- <改正前>原則13時間以内(上限16時間、15時間超は週2回まで)
- 【1日の休息期間】
- <改正後>継続11時間以上に努めることを基本とし、継続9時間以上
- <改正前>継続8時間
- 【 運転時間 】
- 2日平均1日あたり:9時間以内 2週平均1週あたり:44時間以内
- 【連続運転時間】
- 4時間以内(1回概ね連続10分以上、合計30分以上の休憩)
詳細については厚生労働省のリーフレットをご確認ください
トラック運送業界ではトラックドライバーが不足している状況のなか、労働時間が短くなることで「モノが運べなくなる」懸念と同時に、ドライバーの収入が減る懸念もあります。
そのため、輸送量を維持するとともにドライバーの収入を守るため、トラック運送会社の経営者は売上拡大、配車の効率化、ドライバーの増員など様々な取り組みを行い、努力をされています。
しかし、足元をみると、燃料高騰や労働時間短縮のための有料道路利用料の費用増加、ドライバー採用費用の増加、車両の増車・代替えによる減価償却費の増加など、運送原価が高騰しており、2024年問題への対策がなかなか進まない運送会社も多くあります。
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参考:厚生労働省ホームページ
自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
M.T